MRI用造影剤=非イオン造影剤で良いんですか?
造影効果を発揮するのは3価のGd(ガドリニウム)ですが,Gdは毒性が高いのでキレート化して製剤とします。配位子が3価なので,この配位子1個あたり陰イオンが4個以上あるとキレート全体として陰イオンとなり,相方としてNa(ナトリウム)やメグルミンなどの陽イオン(として働くもの)が必要です。キレートとこの陽イオンが容易に解離するのでイオン性造影剤となります。
下記URLはイオン性MRI造影剤(Gd-DOTA)発売のニュースリリースで,構造式や「キレート」の説明が下の方に書かれていますので参考にして下さい。
イオン性造影剤は陽イオンの解離によってモル数が増えるので非イオン性よりも浸透圧が高くなりますが,MRIはX線よりも造影剤投与量が少ないので,MRI造影剤ではイオン性?非イオン性で大きな差はない(副作用についても)とされています。
http://www.eiken.co.jp/news/20010413.html
No comments:
Post a Comment