薬学に詳しい方に質問です。抗生物質の作用として「殺菌的」「静菌的」という分類がありますが、その明確な基準は作用機序によるのでしょうか?たとえば、マクロライドは一般的に静菌的作用を示すと言われますが、薬物濃度を上げると殺菌しますよね。結局、濃度をどんどん上げれば静菌的作用を示す薬剤でも殺菌的作用を示すと思うのですが…。マニアックな質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
文献によるとマクロライド系は濃度を増加させても殺菌性はほとんど無いと書かれてあります。静菌性の薬剤の効果を発揮するためには、有効濃度以上の薬剤が菌と接触している時間が長いことが条件であり、薬剤と菌が接触している時でも殺菌はされず、菌の数は維持されるので、宿主が正常な免疫力を持っていることも条件になるようです。
結果ニューマクロライドにしても体内動態や組織移行性の問題であり、バイオフィルム通過による静菌性が、マクロライドの効力を決定しうるとされています。
やはり「殺菌的」はβラクタムであり、「静菌的」は動態の問題であると思います。
前者:細菌の細胞壁合成過程を阻害することで殺菌効果
後者:細菌の増殖に必要なタンパク質合成過程を阻害する
答え:作用機序によるものの分類。
アレルギー効果が後者の方が乏しく皮内反応テスト不要。
薬学の知識はありません。
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